栄養

2007年11月07日16:04線維筋痛症・不眠と栄養
 病気やストレス、環境要因が大きい不眠ですが、食べ物も睡眠に大きく影響します。
 寝る前のホットミルク流れ星
  牛乳にはトリプトファン(必須アミノ酸)が多く含まれています。
  トリプトファン→セロトニン→メラトニンと変化します。
  このメラトニンが睡眠と覚醒のリズムを整える作用のあるホルモンです。
  セロトニンは、ドーパミンやノルアドレナリンのバランスをコントロールして精神を安定させます。

 の摂取量が少ないと眠りの質がよくないという研究があります。味覚に影響することは知られていますが、意識して摂っていないことが多い上、不足気味の栄養素だそうです。
 カキ、きのこ、豆類に多く含まれます。

 が不足すると、夜中に目が覚めたり、眠りが浅くなったりします。鉄不足は疲労も引き起こします。
 脂の少ない肉、カキ、あさり、ほうれん草、豆類、ひじきなどを食べましょう。ビタミンCと一緒に摂ると吸収がよくなります。

 マグネシウムの血中濃度が低いと眠りが浅くなります。カルシウムと共に、心臓発作を防ぎます。神経や筋肉での信号伝達の働きがあるからです。マグネシウムは、玄米、アボカド、ほうれん草、たら、白いんげん豆、ブロッコリー、ヨーグルト、バナナなどに多く含まれます。

 そしてアルミニウムドクロが安眠を阻みます。眠りが浅くなります。空気や水、アルミ製の調理器具や制酸剤から少量のアルミニウムを取り込んでいる可能性があります。アルミニウムを摂取すると、脳に運ばれ蓄積し、アルツハイマーの原因になるという説は有名です。
 
 参考:症状別・病気別これは効く!ビタミン・ミネラル事典 主婦の友社 他

2007年11月01日16:12線維筋痛症・栄養のこと
カルシウムとマグネシウム

 暑い時期はウサギ食欲が↓↓↓で、漢方薬やノイロトロピンの小さな粒を飲むのも一苦労になってしまい汗サプリメントは最低限に減らしていました。(マルチビタミン・ミネラル+ビタミンCは多目に)涼しくなったからか、多少食欲も戻ったので、また栄養療法にもチャレンジです。って、私が思っているだけですが…食後にノイロと一緒に小皿に盛り付けたものをウサギが食べることになっています。自己管理できるレベルになるまでは…もちろん調子がマシな時は自分でピックアップして食べています。

 以前の記事9/289/27に書いたようなアメリカの研究の記述や、文献を参考にしています。サプリメントアドバイザーで薬剤師の資格も持つ知り合いの方からも直接アドバイスをいただきました。私自身も大学講師によるサプリメントアドバイザー養成講座に2年間通った経験があります。それらを元に、食生活を考慮して試しています。

 ちょっと調子が上向いたようなのは、追加したサプリメントのおかげ?と思えたので、書いておきます。
少し食欲が戻ってからは、カルシウム・マグネシウムを最初に追加しました。
現在の1日量としては、マルチビタミン・ミネラルと、Ca+Mgの追加サプリの合計で
 カルシウム  約1000mg (所要量は700mg 17歳以下は上限なし)
 マグネシウム 約 450mg (同じく 250mgただし上限600mg) 

 ある文献では、1日に300?600mgのマグネシウムを摂ると、疼痛と圧痛点の数が明らかに減少したとあります。
 ただし
 ・日本人は、マグネシウムを多く含む海藻類を食べる習慣がある。
 ・カルシウムとマグネシウムの摂取比率は2:1が望ましい。
 
 ということから、日本人(15?17歳女)の栄養所要量に比べてかなり多いとはいえない量です。他の栄養素のことも考えながら、様子をみて少しずつ量を増やしてみようと思います。これは私の考えですが。

 カルシウムは神経の信号のスイッチになります。心臓を動かすのにも働いています。腸の動きにも関係しています。精神だけでなく筋肉もリラックスさせます。

 マグネシウムは抗ストレスミネラルと言われ、不眠症になると不足しているといわれます。多くの慢性疾患の人の血中濃度は低いレベルだそうです。FMS患者には不可欠なミネラルの一つに挙げられています。
 
 他に注目しているのは、ビタミンC、ビタミンB群、グルコサミン、コエンザイムQ10、リンゴ酸、プロテイン、脂肪酸などです。少しずつ書いていきます。

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 栄養は1にも2にも、バランスが大切なので、所要量をムラなく摂った上での話になります。栄養を吸収するのは主に小腸なので、腸内環境も大切です。

 たんぱく質を構成するアミノ酸は、よく桶に例えられますね。桶は板の高さが揃っていなければ、水を入れても一番低いところからもれてしまいます。アミノ酸は約20種類あり(うち9種類は体内で合成できないので、食物から摂らなければならない)、このバランスが命なのです。一つでも不足していると、他が無駄になり、細胞やDNAがうまく作られないことにもなるんです。
 
 他の栄養素にも同じことが言えて、すべての栄養素が複雑にかかわりあっているので、最低限、そこを押さえてから、人によってさらに不足する栄養素を上乗せするのが賢明な摂り方になります。
 
 野菜の栄養が50年前の1/2?1/4にまで減っています。
 見た目健康な人が健康を維持するのにもサプリメントで栄養を補給する時代になりました。

 線維筋痛症に限らず病気になってしまった人は、栄養の要求量が増しています。もっと勉強して試してみようと思います。

2007年09月27日00:56線維筋痛症・慢性疲労症候群
 昨日、散歩から帰ったウサギは、激しい疲労感で横になり動けなくなってしまいました。そこでビタミンCを400mg摂りました。すると間もなく起きて机に向かい、片付けやなにかができるようになりました。
 
 これまでV.Cは毎食後200mgとっていましたが、食後も400mgに増量して、激しい疲労を感じた時にまた同じような摂り方をして、様子をみてみようと思います。

 しばらくの間、非常に調子が悪くて食欲もなく、薬(西洋+漢方)と最低限のサプリメントを飲むだけで精一杯でしたが、増量できそうなので再チャレンジです。

ウサギは慢性疲労症候群(CFS)も発症しています。程度はPS値7にあてはまります。慢性疲労症候群の治療にはビタミンCも使われます。毎食後1000mgという説もあります。治療的に合成のビタミンCを大量摂取する場合は、酸性のため胃薬を飲む必要があります。
 
 ビタミンCは、有機栽培植物をまるごと使った濃縮物でできたサプリメントを選んでいます。そうすることで、同じ植物由来でも単一の成分(Cだけとか)を抽出したサプリメントと違って、フラボノイドなど多数の微量有効成分が一緒に摂れるので、Cの働きが高まります。抽出型や合成を多量に摂るのは体にとっては、薬と同様、異物であると思います。天然まるごとであれば、体にとっては、野菜や果物を食べることに近く、より自然です。
 症状改善目的の大量摂取は、すべてのビタミン、ミネラル群を含んだ基本のサプリメントを摂った上でのことです。基本+αです。生命の鎖(↓参照)を知っていれば当然のことです。

 Cに限らず栄養素は個人個人、必要量が違うので体と相談しながら量は調節する必要があるようです。

 ひまわりウサギが線維筋痛症を発症する前から常に健康の栄養学的なアプローチに興味を持ってきました。以前から正常分子栄養学を学んでいたからです。
 正常分子栄養学は、2回もノーベル賞をとったアメリカの科学者ライナス・ポーリングが細菌やウイルスによらない病気の原因は代謝異常であることを発見し、体内で不足している栄養素を適切に補うことで身体的、精神的病気を治すという考えです。
 また、パントテン酸の発見者ロジャー・ウイリアムスが生命の鎖と呼んだのは、少なくとも18種類のミネラル、20種類のビタミン、8種類のアミノ酸がすべて揃って相互作用で働く。一つでも欠けると複雑につながりあった鎖が切れやすくなり、細胞の健康が損なわれ病気になることから、本来あるべき細胞の栄養環境を整えようというものです。
 さらに、ドイツのマックス・ゲルソンは栄養療法で結核、ガンを治した実績を持ち、日本でもゲルソン療法でガンを克服した医師の体験記が出版されています。

 人間の体は60兆個もの細胞からできています。そして、その細胞は日々刻々と生まれ変わって(代謝)います。例えば皮膚は28日周期。血液は5日。内臓も40?200日程度で生まれ変わっています。その原料は、口から食べたものにほかなりません。良い材料が正しく揃って正常な細胞ができるので、バランスが崩れたり不足があると、細胞の質が悪くなります。
 生活習慣病=食習慣病=食源病
 医食同源の東洋医学と通じるものがあると思います。

 薬は対症療法であり、症状を軽減するには役立ちます。症状がひどい時には薬の力も借りながら、根本治療は体の細胞を正常に戻すこと、それには栄養をきちんと摂る必要があります。
 栄養と運動と休養  または  快食、快眠、快便 など
健康の3原則は言われますが、これらの基本中の基本が「食=栄養」ではないでしょうか。便利な時代になかなか難しいことですが、できるだけ意識していきたいです。栄養価の落ちた現代の野菜では補いきれない、というより全く不足する栄養については、またつづきを書きます。 

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